
☆前回は雑草の 春紫苑 (ハルジオン)にスポットを当てることになりましたが、今回は「ガーデニング景」における「薔薇の花を公案禅風に…。」捉えて見てみたい。と、思います。当フォトログでは、薔薇の写真といえば、「中之島バラ園 2023年5月」版があります。すでに2年が経過していますが…。
カメラは、いつものSONY NEX-5T+E PZ 16~50mm f3.5-5.6 OSSの標準ズームレンズのみです。シャッター感覚は、確かに廉価版カメラらしくショボい感じは否めないですが、コスパを含む、APS-C機で最小型軽量や、痛快に撮れる感じは今も続いています。

Q. さて、いつものポタリング(自転車散歩)中に、歩道の端に鉢植えの薔薇の花が目につき、マウンテンバイクを降り、季節の薔薇の花を少し撮ってみることにしました。もちろん、自由に好きなように撮ってよいですが、できるだけ美しく即興で撮って、その結果を記事にUPして、見えるように(ビジュアル化)して下さい。
※自問自答しながらも、考えを練ってゆきます。

A.まず、冒頭で使用した写真は、背景の処理も家の壁を使ってシンプルな色あいでボケていて、薔薇状態も良く、花が際立ち理想的な写真といえます。
しかし、花屋さんで綺麗な薔薇を1本購入し、好きな花瓶や一輪刺しに刺して、それを撮れば、ふつうに綺麗に撮れる(自分で撮影条件等を「演出」できる)ものなので、
ガーデニング景の薔薇を前提として、複写スナップで撮る。と、光線の当たり具合も含めて難しい条件が重なるので、そこは何とかクリアし健闘しているものの、確かに美しいけれど、内容的には単調で面白みに欠ける。と、いえる。

A.薔薇の花が下に4本並んで、華やかさが増してガーデニング景らしい。ただ、構図として不必要なものが写り過ぎ。特に、向かって左上の空間。
上級者ほど最初から分かっているので、これを被写体には選ばないものだけど、スナップ写真に至っては・と・り・あ・え・ず・それを承知で撮ってみることが大事。でないと気軽に撮れなくなって、完璧な画に囚われる、執着を起こしてしまうから…。

A.薔薇の花が大小2本で、それぞれに美しい。背景も一部薔薇が写っているが、許容範囲に形のあるボケではあるものの、ガーデニング景であることが分かり易い。これくらいの感じで撮れるのが望ましい。

A.すぐ上の写真の右側の薔薇の花を、より大きくその薔薇の花が、画面からはみ出すほどのアップで撮った。猥雑な背景をとことん省いた構図を考えた。こういう撮り方も良しとする。色んな写真のバリエーションがある方が、撮っていて愉しいので…。

A.薔薇の花と、少しボケた葉っぱとのバランスを考えてみた。さらに、その後ろは建物の壁が完全にボケている図。この薔薇の花びらの詰まり過ぎ(もこもこ)が、好みが分かれる。人のイメージの深層には、典型的な「薔薇の花」のイメージを、共通認識として明確に持っているので…。

A.薄紫の薔薇の花の花びら下、少し痛んで欠けているみたいで、そこが目立って惜しい感じ。花そのものはいい形状だと思う。葉先が茶色に変色、茎も同様であるけど、ガーデニング景ならでは様子は伺える。

A.薔薇の花と、葉っぱと茎ですが、薄紫と薄ピンクの間の色の薔薇の花びらの形状も文句なし。葉っぱと茎が形のあるボケで、特に茎と葉先が茶色に変色しているところなんかが、あえてガーデニング景らしくて良いです。
自分の薔薇なら変色した部分をハサミでカットするか、パソコンの画像上でもカット編集等が出来る。もう一段上を目指すなら、カメラやレンズを大口径のものや望遠マクロ等に替えて撮る。とか、やろうと思えば、深堀りや追及はふつうに可能。
「ガーデニング景」における「薔薇の花を公案禅風に…。」自問自答しながら捉えて見てみましたが、最終的に撮影者がガーデニング景として選んだ薔薇の写真は、これ(最後の写真)に決定しましたよ。いかがだったでしょうか。
それでも、被写体の薔薇の花があっての「写真」ですから、薔薇の花を愛でての「公案禅」でもありますので、ガーデニング主様と、撮影機会を与えれらたことに、心より感謝致します。
今回もご覧いただきまして、本当にありがとうございます。