☆ちょうど、再び「自も他も生かす人生」を読んでいて、自らがタイムリーに感じて読ませていだだけるところが、出て来ましたので、これは、少し、深堀してみたいな!と思い、今回は、記事にしてみました。まぁ、私的な覚書のような感じですから、お気楽にご覧いただけると幸いです。
この前、テレビでやっていた、オフコースの小田和正のコンサート、コロナが流行る前の大きなコンサートツアーのようなものを観ていました。言葉を聴いていたら――私の学生時代などに聴いた音楽ではあったと思うのですけれども ―― 言葉がとてもきれいでした。彼はもう七十歳を超えているのです。
けれども、「二十代ぐらいに見た女性の姿は、まだ心のなかにたぶん生きているのだろうな」と感じます。歌っているのを聴いてみると、言葉が生きていますし、世代を超えて今の若い人たちも聴いて泣いているのを見て、「ああ、彼はその女性の姿をそのままで見ているのだろうな」というのは、ちょっと分かりました。「詩人の心があるのだろうな」ということです。(自も他も生かす人生 P46)
という箇所が、今の私の感性と呼応して、詩人の心が「アンチエイジング」の秘訣というか、そのコツを掴み「アンチエイジング」を、より深めるヒントになるのではないか?と考えました。こういう事も「壁塗方式」で、自らの潜在意識にくり返し、浸透させたいものです。 また、理解を深める為に、この箇所だけではなく前後の文脈も、読み込んで頂ければ幸いかと思います。
小田和正さんの楽曲については、ほぼ聞いたことがなく、大ヒット曲の「さよなら」や「ラブ・ストーリーは突然に」ぐらいは知っているけど、聞こえていた程度で、確かに熱心に聴いたことはありません。この機会に1曲だけ選んで深堀りして聴いてみたい。と、思います。
そこで選んだ楽曲は、「言葉にできない」です。どうも、生命保険のCMに使われていたそうですが…。(以下、歌詞)
言葉にできない
終わる筈のない愛が途絶えた いのち尽きてゆくように
ちがう きっとちがう 心が叫んでる
ひとりでは生きてゆけなくて
また 誰れかを愛している
こころ 哀しくて 言葉にできない
la la la・・・・・・言葉にできない
せつない嘘をついては いいわけをのみこんで
果たせぬ あの頃の夢は もう消えた
誰れのせいでもない
自分がちいさすぎるから
それが くやしくて 言葉にできない
la la la・・・・・・言葉にできない
もう今は、
あなたに会えて ほんとうによかった
嬉しくて 嬉しくて 言葉にできない
la la la・・・・・・言葉にできない
これを何の先入観なしに、恋愛の歌だとふつうに考えると、さえない男が不甲斐ない自分の人生を生きて来たけれども、もう今は、心許せ解り通じ合える女性と出会えて、嬉しくて、嬉しくて、言葉にできない。そうした純粋な気持ちや感情を、素直に歌にした感じを受けました。
相当な透明感が感じられて、今は、いい齢をしているけれど、気持ちは詩人で二十歳前の歌声(小田和正さんの)に聞こえて、それに投影して心揺さぶられて感動する。と、いった感じでしょうか…。
ここまで来ると「世界が美しく見える」し、少なくとも小田和正さんのアンチエイジングの秘密も、少し垣間見えるんじゃないでしょうか?
この「言葉にできない」の楽曲の多くの人のコメントを見てみると、もちろん、オフコースや小田和正さんのファンが圧倒的に多いとは思うけれども、恋愛だけに止まらず、「亡き母に対して」とか、「生まれて来た子供に対して」とか、そのシチュエーションは多岐に拡がり、何らかの自らの人生のドラマに対して、この「言葉にできない」の楽曲に、強く共感し感動されているんだなぁ~。と、思った次第です。
詩人の心、透明な心が、アンチエイジングに深く大きく影響を及ぼしていることは間違いない。と、思いました。
(使用した挿絵にあたる写真は、6月26日にRICH GRⅡのマクロモード、絞り値はF4.5で、撮ったものです)
今回もご覧いただきまして、本当にありがとうございます。心より感謝いたします。