☆お客様からいろんなご相談を賜るのですが、最近特に【心理的瑕疵物件】のことを尋ねられることが多くなっていますので、一度、簡単に記事にして書いておこうと思って今こうして記事にしています。
まず、瑕疵とはナニ?(不動産業界の歩き方より)が、瑕疵(かし)とは、対象物に、一般的に要求される品質が備わっていないこと。あるべき品質や性能に欠陥がある状態をいいます。とあるように、物理的に住むのに不都合が生じる家屋を一般に『欠陥住宅』と呼びますが、
それに対して心理的瑕疵とは、「通常人からみて心理的に嫌悪すべき事由があるもの」を指します。不動産取引における心理的瑕疵について は、「通常一般人において住み心地の良さを欠き、居住の用に適さないと感ずることに合理性がある場合を指します。なお、事故物件の心理的瑕疵が減失したと する判断は、事故に関する周辺住民の記憶、事故の状況、当時の報道内容、事故後の物件の使用状況等および物件の種類・タイプ等、事例ごとに様々です。ということです。といっても何かオブラートに包まれているようで分かりにくいので、もっと簡素にハッキリした記述を調べてみると・・・。
心理的瑕疵(実用日本語表現辞典より)とは、不動産用語で、物件そのものに瑕疵・欠陥があるわけではないが、過去に自殺者を出していたり殺人現場になっていたり、あるいは墓地や宗教団体の施設が隣接していたり、といった、(買い手)借り手が強い心理的抵抗を感じやすい条件があることを指す語。とあり、
それらは俗世間一般に言われる「ワケあり物件」「いわくつき物件」「事故物件」となると思います。以前『忍耐時代の経営戦略』の過去記事で、貧乏神対策のところで「いわくつき物件」の説明をしましたが、そのあたりのことに極めて近いお話と、お考え頂いても結構かと思います。
また、ネット記事では、【不動産豆知識】事故物件で何があったか簡単に調べる方法 / 安く借りられる可能性アリというのが目に付きましたので、読んでみると、大島てる(事故物件検索サイト)のことが書かれてあります。
前からこのサイトの存在は知っていたのですが、それがいいか悪いかは別として、実際に大島てる(事故物件検索サイト)があり、それを見たお客様が不安になって問い合わせして来られるようになりますと、それなりに詳しく最新の状況をご説明差し上げるようにしています(基本的に弊社ではそういう物件は最初から取り扱わない)が、私自らも、何か大きな事件等が発生したら検索をかけて、簡単にその物件の部屋を特定したりすることができ(そこから学べることも多い)ることはよく知っています。
ですから、今では仕事上どうしても意識をせざる得ないものとなっています。光と影(闇)の影(闇)の部分の扱いの話ではありますが、個人的には『現代の陰陽道』を研究していますので、どのように対処すればいいかは分かっていますので、あまり怖がることでもありませんし、「恐怖心により悪いモノを引き寄せてしまうような心境や感情を持ち続ける方が恐ろしい」と思います。
『心理的瑕疵の不動産・住宅情報』が検索ですぐに出てきたりする時代です。もはや不都合な出来事など、隠し事ができない時代でもあろうかと思いますので、心理的瑕疵ありと告知せざるを得ないものなのでしょう。
今は直接関係ない方もいつ不動産にかかわる案件が発生するかも知れませんので、とりあえず心理的瑕疵ありという言葉だけでも心の片隅に覚えておいてくだされば幸いです。
※参考 専門的な判例を参照したい場合は、不動産適性取引推進機構の「REITO判例」による 売買による心理的瑕疵の判例 賃貸による心理的瑕疵の判例