大阪屋 たてものブログ

任意売却案件

☆そろそろ今年の1年のまとめというか、反省の時期に来ていて、考えをまとめる必要が出て来ているのですが、

今、「任意売却案件」に取り組んでいて、本年度中に完結出来ず来年に持ち越しになるのですが、まぁ、これがそれなりに重い案件で、少々大変で、学びや勉強になると言えば、確かにそうなのですが、売主様の借財が膨れ上がって、一歩、判断を間違えれば「競売」になるところまで来ていて、支障の無い程度に、私的覚書的に、記録に残しておこうと思います。

元々、普通の不動産売買でのご依頼で、登記簿上には正確に表れない、借金があってこれらをちやんと、契約不適合責任(旧瑕疵担保責任)を無視する並みの情報開示を全くしない感じで、それでも「まぁ、大丈夫だろう。」(信用して)と、思って、深く追求しないで対応していたのですが、売主様は、意図して隠してはいないと思われますが、少なくとも半年分は、その判断が遅れている感じを受けています。

「任意売却」になるのなら、最初から、もっと早くにそういう借金事情を聞いていれば、不動産売却方法の「打つ手も色々とあったのに!」とも思ったりするのですが、残念ながら後の祭的になっている状況です。

事前に債権者から簡易書留郵便等による知らせが届いているのに、正直に、それらをすべて伏せて教えないで…。そういう意味での売主様が、残念ながら危機感の薄い強い情弱なのでしょう。

不動産業者でもINPUTする情報が、正確でなく情報開示が正しく行われていないと、正しい判断をすることは難しいし、まず不可能だと思います。これは弁護士業でもクライアントが本当のことを告げず、不都合な真実があればあるほど、それを隠そうとすることは、よくあることなのだと思います。

ハッキリ言うと、「任意売却」は不動産絡みの借金問題解決案件という感じで、通常の不動産売買とは、売却業務の意味合いや中身やその性質が全く異なります。2~3倍は余計に、時間と手間暇がかかり責任の重さも全く違います。別途、債権者さんたちとの配分表作成を含めたやりとりまでもしないといけませんので…。さらに、売主様の社会的信用も、失墜する方に大きく傾きますし…。気をつけないといけません。

簡単にいうと、できるだけ安易な借金は止めて早く完済するように努力して、「任意売却」になる前までに、止めておく方がより安全で賢明だと思います。

それが常態化とし、習い性というか、借金体質系の人になれば、どうもそれが当たり前の感覚となるようなので、それもまたヤバイ感じがします。そこに妙な光明思想と一体化して、ある種の自己欺瞞の仮面を何重にも被っているようで、詐欺師に近づくというか、微妙な話のすり替え、先延ばし等、借金妖怪化していて、無意識に責任回避する感じで、それを自覚するのも困難な状態なのだろうと思います。

HSで言う妖怪事例としては、実に分かり易く学べる機会でもあるのですが、それにしても感は否めないです。過去の不動産売買案件でも、何件か借金体質系の人の事例として経験はして来ていますが。確かに、上記のような類似点、共通点があります。

やはり、その人の身の丈というか、器に応じた金銭感覚を超えない程度に止めておかないと、間違いを犯し易くなって来るのではないか?と、思う次第です。

借金をするなとまでは言えませんが、出来るだけ安易な借金をしない方が良いのは言うまでもありませんし、想定外の事が起こることもありましょうし、返済することを前提で、計画的にそれを行える人がすべきであると思います。

乗りかかった船的に、安易な下船は出来ないですし、このまま時間切れのタイムオーバーとなると「競売」は免れず、「任意売却」以上に膨大な借金が残るのは言うまでもありません。

こうなれば売主様のご家族様全員の人生に、多大な負の影響を及ぼすことは間違いない(ご本人たちが思いも付かない、想定外のマイナスなことが多発する)ことなので、無責任では居られないので、ズシッとした重みを感じつつも、それでもキッチリと「任意売却案件」の 仕事をこなしたいと思いますが…。

本仏の説かれる、真説・八正道の「正思」(素直さ・自助努力・謙虚さ)で、常に正しい判断を求め続ける必要がありますよね。

元を正して見ると、「雨が降ったら傘をさす」に対して「金を借りたら金返す」が当たり前で、「金を借りたら踏み倒す」(自己破産に逃げる等)や「金を借りても返済するな!」又は「返済遅らす!」(裏技で延命する)方向に、ならないようにしたいものです。大変厳しいことですが、潔く、自分で蒔いた種は自分で刈り取りするべきことなのでしょう。

真説・八正道は、 各種共業はもちろんのこと、『 各種妖怪発想 』にも、それらを焙り出すという意味において、効果的なのかも知れません。

今回もご覧いただきまして、本当にありがとうございます。心より感謝いたします。

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