☆今回も前回のヒプノティック・リズム 2に引き続きヒプノティック・リズムについて考えてみたいと思います。(繰り返しますが、あくまで、自分のメモ書きというか参考のための列記です。そのうちに慣れて来てしっかりその法則を理解し、波長同通の法則を使いこなせるようになりたいと思っています。)
新たにできた人間関係は、それが友情に、そしていずれは霊的調和(それはときに愛と呼ばれる)へと育つか、あるいは疑惑の芽を生み、あからさまな敵対関係へと発展するか、どちらかしかない。
そして、そのどちらかになるかは、そこに関わる人間関係の持ち方によって決まる。お互いが持つ動機、目的、目標、感情をヒプノティック・リズムが感知し、それらを信念や恐怖、愛あるいは憎しみといったものに織り上げていく。
このように、あらゆる人間関係を形作る主要な要素は、大自然によって音もなく固定化されていく。互いに対する邪悪な動機や行為は徐々に一つにまとまり合って、次第にはっきりとした形を見せていく。そして最後にそれは、性格という人間にとって最も重要な特性となって姿を表すのだ。
善なる動機や行為も同様に、一つにまとまり合い、その人間に影響を与えるようになる。つまり、すべての人間関係は、行為だけでなく思考によってその性質が変わるということだ。(P313~314)
ヒプノティック・リズムの法則をコントロールしたり、影響を及ぼしたり、回避したりすることは誰にも出来ない。しかし、対処の仕方によっては、誰でもそこから利益を得ることはできる。ヒプノテック・リズムと調和した関係を作りたいと望むなら、何においてもまず自分の習慣を変えることが先決だ。そうすることで、自分が欲している状況や物を明確にしていくのだ。
重量の法則を変えることが誰にもできないように、ヒプノティック・リズムの法則を変えることは誰にもできない。しかし、自分自身を変えることは誰にでもできる。(P314~315)
すべの人間関係は、そこに関わる人間の習慣により作られ維持されている。ヒプノティック・リズムは、人間関係を構成するさまざまな要素を固定化するが、それらを作り出すところまではしない。人間関係について議論を進めるには、まず潜在意識というものについてはっきりと理解しておくことが必要だ。
「潜在意識」というのは仮想上の器官で、実際に存在するわけではない。人間の意識は普遍のエネルギー(それを「無限の知性」と呼ぶ者もいる)からできていて、人間は脳という複雑な物理的器官のネットワークを使ってそのエネルギーを受け取り、理解し、最後に思考という明確な形に変換する。
このように生まれた思考は、(誰もが知っている)五感と(こちらはあまり知られていない)六感を通じて脳が受け取ったさまざまな刺激の複製なのだ。どんな刺激も脳に達し、そこで明確な思考に変換されると、グループ分けされたのち、記憶をつかさどる脳細胞のネットワークに保管される。(P316)
逆境に陥ると、人間は古い思考習慣を断ち切り、新しい習慣を身につける機会を得る。そのため、ヒプノティック・リズムの呪縛から自由になり、その働きをマイナスからプラスに転じることができるようになる。(P322)
どんな状況にしろ、一からやり直さざるを得ないような逆境に陥ったとき期待できる最大のメリットは、ヒプノティック・リズムの呪縛から開放され、新しい思考習慣を身につけるチャンスを得ることだ。新しい思考習慣を身につけること以外に、失敗から脱する方法はない。ヒプノテック・リズムの働きをマイナスからプラスへ転換することのできる人間は、そのほとんどが自分の思考習慣を変えざるを得ないような何らかの逆境に見舞われた人間なのだ。(P324)
ヒプノティック・リズムの法則と「代償の法則」は同じものだ。大自然はその力を使って、全宇宙に存在するあらゆるエネルギー、あらゆる物質、あらゆる人間関係が持つプラスとマイナスの力を平衡に保っている。(P327)
ヒプノティック・リズムの法則は常に働いている。しかし、必ずしも瞬時というわけではない。その法則の招くものが恵みであろうと禍であろうと、一人の人間のまいた種を別の人間が刈り取るということは起こり得る。それは、種をまいた人間が生きている間のこともあるし、死んだあとのこともある。(P328)
ヒプノティック・リズムは人間の思考習慣を凝縮し固定化する。その思考習慣にエネルギーを与えているのが環境だ。言い換えれば、思考は環境から栄養をもらって育つのだ。そうやってできた思考習慣がヒプノティック・リズムによって固定化される。(P331)
人間はヒプノティック・リズムによって、いま自分の置かれている環境の中で最も強い影響力を持ったものに合わせて自分の思考習慣を作ろうとする。人間関係はその最たるものなのだ。(P332)
陰陽師の安倍晴明公が生前、その一生を通じて得られた悟りが「結界論」に凝縮されているとするならば、ナポレオン・ヒル先生が生前追求されていた成功哲学の陰陽の「陰」にあたる部分がこの「悪魔を出し抜け!」という書籍に凝縮されているのかなと思います。
そのなかでも重要な「ヒプノティック・リズム」をどう扱うと効果的なのか、みごとに明らかにされていて、凡夫なりに少しづでも実践で学ばせていたたいと謙虚に思います。
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