大阪屋 たてものブログ

賃貸物件(貸家)の退去あと

☆入居者様が40年お住まいになられていた「貸家」の退去で、大家さんと一緒に立会をしました。最初は40年と聞いて、それはもうボロボロの状態を想像して、大家さんと共に覚悟をしていたのですが、入居者様が几帳面で丁寧にお使いいただいていたようで、「通常損耗」といわれるような薄汚れは、建物の劣化とともに全体にあるものの、綺麗な状態で、気持ちの良い退去引き渡しとなりました。

「立つ鳥跡を濁さず」じゃないですけれども、よい意味で驚かされたというか、今回のような優秀な入居者様からも学ぶことは多いですね。『凡事徹底』というか、常日頃の積み重ねが習慣となり、こうした差を生み出しますからね。絨毯やすだれ、物干し竿、ポスト類が「残置物」として多少あるのですが、保証金から解約引きした金額から、それらの「残置物」処分代(業者見積もり要必要)を差し引いて、精算することになりました。退去の元入居者様と大家さんにも、お話させていただいたのですが、今年は、例の西日本豪雨、北大阪地震、極めつけは第21号台風で、かなりの規模の損害が出ました。特に屋根屋さんを中心に修繕等で未だ手が回らず、そのままの状態で順番待ちが続いています。私も長年、不動業を営んで来ていますが、こんなことは初体験で戸惑いも隠せないくらいで、じわじわとそれらの影響を受けて、屋根仕事だけではなく、特に建築系では、即、対応が不可能な状況となっています。細かい説明をすると、もっと沢山の理由がいくらでも出て来るのですが、そうしたことを十分にご理解の上、退去の元入居者様におきましては、残置物処分見積もりを含めた、返還金のご精算が遅れること。

大家さんにおきましては、建築リフォーム、リノベーションの着手や完成が遅れることをふまえた上で、ご依頼いただきますよう、よろしくお願いします。と申し上げました。こうして、今回のように深くご理解いただけるお客様には、本当にありがたく、心より感謝いたしております。

また、経済、経営環境も益々激変して来ていますので、その判断は一段と難しさを増していると感じています。調子に乗るとか、甘い見積もりでいるとか、そんな怖いことはできないですね。そういった状況の中で、精一杯、努力精進してきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 

何らかのご参考や、よい刺激に少しでもなれば幸いです。

 

今回もご覧いただきまして、本当にありがとうございます。心より感謝いたします。

つづく。

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