大阪屋 たてものブログ

『雨漏り』と『シロアリ』

☆住まい、暮らし。において、安心、快適を考える上で重要なチェック項目をひとつひとつ挙げていけばそれなりに沢山ありますが、今回は『雨漏り』と『シロアリ』の一般に書籍にはあまり載っていない、実践的な実事例をご紹介させていただこうと思います。 少しでも何らかのご参考になれば幸いに思います。

ちょうどこの前、確か10月15日に台風が来る直前の時、平野区にある事務所の管理物件のお客様から、TELがあり「今も、恐らく換気扇から雨が入ってビショビショで、バケツで受けたり、雑巾も沢山用意して対処しているので、これから台風も来るので、すぐに大家さんに連絡して、専門業者に診てもらい至急対処してください!」との連絡があり、

 すぐさま、貸主に連絡し打ち合わせて、以前、その事務所の屋上陸屋根部分を防水塗装(10年補償あり)してくれたF社長に連絡すると、その日の夕方には現場へ行って状況を確認の上迅速に対処するとのこと。今回は防水した屋上の陸屋根箇所以外の換気扇穴と建物の側面のクラック箇所をチェックして状況を見極めていただくことで、

 特に建物の防水専門に長年従事されていて、雨漏りに対しての専門特化した『建物の建築構造』からの読みと『実践実事例』の豊富な智恵を持っておられて、とむすけ(私)も何度も現場に同行させていただいて、そのつど教えていただくのですが、結局のところプロとしての見極めが卓越されているので、いつも安心してお願いしています。

この見極めが出来ずに「何度も防水施工するけど全然雨漏りが治らない」という事例も結構多い(見極めが難しい)ので、その原因不明とさらに施工費が無駄になり、施主のイライラは高まり、住まい、暮らし。において、安心、快適を求めるにほど遠い、建物の潜在的な欠陥のストレスをかかえることになり、大雨や台風のたびにビクビクと心配しイヤな思いをすることになります。

今回は住宅ではなく貸し事務所案件ですから、そこまで酷い感じはないにしても、事務仕事以外のところでのストレスも、賃借人としてやはりうれしいものであるはずがありません。

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↑施工前と↓施工後。(請求書に添付されていた施工完了の画像を複写したので、あまり鮮明ではありません。ご了承のほどお願いします。) 換気扇カバー取り付けと周辺の壁のクラック等の確認、見極め。 

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特に緊急な場合ほど、できるだけ迅速に対応し、お客様にできるだけストレスを軽減するように努めたいと思います。 後日、換気扇カバー取り付けと防水コーキングをしっかり施して完成。 これでストレスはなくなると思います。めでたしめでたし。

次に、『シロアリ』の案件事例ですが、今、阿倍野区でお客様が購入されようとしている中古住宅を、お客様の希望どおり改築して快適な住まい環境を造ろうということなのですが、建物の詳細をチェック(一級建築士のスタッフと)する時に、昔のロフト?というか、屋根裏を改造して物置にしているスペースが見つかりました。実際に屋根裏に上がってみると…。

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↑↓シロアリに喰われた跡「梁」のアップ(これは私が直接撮影しました。)

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よく見ると、その梁の部分にシロアリが喰った跡がみつかり、シロアリそのものは全然いないのですが、「シロアリ駆除対策」(薬散布等)と梁の補強工事(大工工事)が必要と判断しました。

建築のプロの目で、時間をかけて隅々まで重箱の隅をつつくような(苦笑)私が横で見ていても驚くような細かいチェックで建物を診ていくわけですが、それが売主様も全然気がつかなかった
ような
隠れたる瑕疵(キズ)の早期発見ともなり、

 結局は、トラブルのない安心、安全な不動産売買取引を行うことができ、お客様のトータルの予算から逆算
して、もちろん基本性能は高く、建築施工の工夫も随所に施し、最大限に付加価値を高めたプランをご提供していきたいと思います。

たとえば通常の不動産売買(中古住宅)の重要事項説明(宅地建物取引主任者がお客様に説明する)では、「重要事項の説明書」を発行して、あとあとのために記録に残る形の書面で、その物件(不動産)の調査記録(不動産履歴)を残すのですが、

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その中に表1.「付帯設備状況」と、表2.「物件状況報告書」(告知書)があり、

特に売主の瑕疵担保責任(契約書に期間記載の場合)が問われる【表2.「物件状況報告書」(告知書)】の最初(大抵は)に出てくる項目に『雨漏り』と『シロアリ』があり、いかに日本の住宅事情では『雨漏り』と『シロアリ』のチェックが重要なのかよく分かると思われるので、今回の記事にした次第です。

『雨漏り』は専門特化した防水技術と長年現場で鍛えられた熟練したその見極めが大事で、『シロアリ』においては、屋根裏、床下など、そこで長年住まいしている人であっても、普通一般的に見ることがない建物の箇所(点検穴から中に入って見る)になるので、やはり建築の専門家で技術と経験の裏打ちされた専門家に、見極め、判断していただく方がリスクは激減するのは間違いありません。

デフレ不況が続く中に、何でもかんでも自分のコストカットの事しか考えず、お客様の立場に立った視点も分からず、しかも専門家の話(最新事情)を聞く耳を持たない家主さんなどは賃貸業がどういうものか、一から勉強し直す必要があるかも知れません。

自分は『知らない』ということを、知っていると自覚している人は自然と謙虚になれるもので、自分は『知らない』ということを知らない人は、無知ゆえに傲慢になるものなのかも知れませんね。 大変怖いことですが…。

こうした今回の『雨漏り』と『シロアリ』のような案件も、プロの見極め次第で大きな差が出ますが、そのプロの見極めも一朝一夕にできるものではないということを、まずはそうしたことを知る必要があり、その値打ちに十分に敬意を表し、感謝の気持ちがごく自然とわいて来るくらいの心境でないとダメなのかも知れませんね。

そうなれば、そういう人(信頼できる専門家)と知り合いになって…。

という風に誰もが考えそうですが、

ここにも「類は友を呼ぶ」と言われるような「波長同通の法則」、「バイブレーションの法則」、「牽引の法則」と呼ばれる心の法則が、目には見えませんが強く働くので、自分がそういう人でないのにそういう人と長期に渡って良好な関係を保てるかどうか、やはりそれは疑わしい限りですよねぇ~。

 仕事柄、お客様の立場に立って特に建築の専門家等をコーディネートさせていただく立場にあり、その専門家の強みが最大限に発揮され、少しでも付加価値が高まるように、お客様によろこんでいただけるように心がけていますが、そうなれば自ら高い倫理観、道徳観、宗教観に到るまで、ますます磨きをかけていかざるを得ないし、そうした努力精進を少しでもしていきたいと素直に思います。

 今回も御覧いただきまして、本当にありがとうございます。 心より感謝いたします。

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