☆ある土砂降りの雨の日、傘をさして営業先に向かう。その途中、携帯電話が鳴るので「知らない電話番号だなぁ~」と思いつつ、この状態では電話もままならないので、すぐ近くの公共の建物のひさしに入って通話ボタンを押した。「ロサンゼルスはアンカーハウジングの吉山です」 電波状態が悪いのか、通話がとぎれてしまいましたが、折り返し、こちらから電話をかけ直しました。「今、そちらへ向かいます。Tさん同席でお会することはできませんか」という。新幹線の岐阜羽島あたりからのTELのようで、新大阪からどうしたらいいという風に聞かれるので、「JR天王寺駅までお越しください」というと「14:00~1600には付ける予定です」という。 どうやらTさんがうちを紹介してくれたようですねぇ。 あの、うわさでは聞いていて知っていた、アンカーハウジングのユニーク社長から直接電話があるなんて、少々びっくりしました(^o^)が、何かうれしい感じ。 さっさと営業先をまわり仕事をかたづけてTさんに連絡すると、「私は知らないけれど…」 えぇ~誰だろう。という事で、調べると別の知り合いのTさんだということが分かった。どちらのTさんも共通の友人なので、うちのオフィスに来てもらうことに…。平日というのに、たまたまお二人とも不思議とお時間がとれた。 またまた携帯が鳴る。 「天王寺到着が13:30に早まります」 「了解しました」ということで、時間がないのでタクシーで向かいに行きました。 JR天王寺でお会いすると、ラフな私服で大きなカートにいっぱいモノをつめておられるような感じ、いっぱい営業TOOLなんかが入っていそうだ。タクシーのりばまで移動して、タクシーでうちのオフィスに向かった。
実に楽しい営業だ♪ 営業というよりも、楽しいプレゼンテーション♪か。 もっと、平たくいうと「夢を語る」っていうんでしょうかねぇ。 「今日の午前中名古屋での商談が思いの外うまくいったので、Tさんからお聞きしたあなたの携帯にTELしました」 「いきなりですねぇ(笑)そのようなことなら、事前にご連絡いただいておけば、何人か集められたのに」 「実はね、その時に来れる人だけが縁のある人なんだよ…。 もし、あなたの携帯にTELして出なかったら、千葉や東京に行っていたよ。そんなもんだよ。」
☆うわさには聞いていましたが、次から次へと楽しいプレゼンが続く。 生前の名コンサルタント一倉定さんと一緒に撮られた写真を見せていただき「美しくなければ家ではない」というキャッチフレーズをいただきました。とか、生前のPFドラッカーの私邸に呼ばれて、「先生、悪いんですけれど頭をなでなでしてください」と言って、ドラッカーさんに、頭をなでなでしていただいてる少年のような顔になっている吉山社長の写真を見せていただいたり。ある案件で厳しい交渉条件の提案がお客様からあって悩んでいたときに、6年ぶりに新幹線でばったりと、あの凡事徹底で有名なイエローハットの鍵山社長にお会いできて、悩みを聞いてもらって、そのアドバイスどおりして大きな商談が成立した。とか、いろんなエピソードをまじえ、アンカーハウジングの思想を手書きの味わいのある設計図面(CADなどつかわない)を見せて頂いたり。アメリカナイズされた超1流のプレゼンテーションに全員が魅了されました。
☆アメリカにくらべて日本の住宅の建築事情の悪さは、仕事柄知っているつもりでしたが、こうして、まじまじと吉山社長からプレゼンされると、いろんなことが浮き彫りになってきた感じがします。21歳で単身渡米、大工の見習いからはじめられた、たたきあげ社長なんですが、明るく素直でナイスガイ、心配りも繊細なんですね。それと、アメリカ中の最新住宅のトレンドはもとより、実に実に知恵の引き出しの多い方だと思いました。私から見た印象をひとことでいうと「神々から、愛される真理経営者」の感じが強いです。 さらに、もう一人のTさんの抱える賃貸テナントの物件を見てあげるよという、ものすごいサービス精神、いや~本当に恐れ入りました。m(_ _)m
すぐれたアメリカの輸入住宅が、日本の街並みを美しく一変させていく可能性が、非常に高いことが感じられました。大きなトレンドとなるかも知れません。 深く学ぶ必要がありそうですね。