☆当社のメインパソコンが壊れて、新たなパソコンをセッティングするまでにいろいろなメールが、プロバイダーのサーバーに溜まっていたらしく、100件とは行きませんが、数10件ありました。 その中で、津田修身不動産鑑定士顧問先生より、閑話休題~一「所」懸命についてという題のメールをいただいていました。 季節柄「実りの秋」という言葉がありますが、それにふさわしい文化的な、味わい深いお話ですので、私だけに止めておくのは少々勿体無いので、ブログをご覧のみなさまにも、ご紹介させていただきたいと思います。
「転石苔を生ぜず、点滴石をも穿つ、石に上にも三年などと一ところで苦しくとも努力すれば必ず報われるといった意味のいい諺がわが国にありますが、考古学者の樋口清之氏のやや古い著書である「温故知新と一所懸命」に、我々不動産に係わる者にも縁のあるこの「一所懸命」という言葉は、農耕民族である日本人の勤労観である旨のことを書いておられます。少々長くなりますがその一文をご紹介します。
・・・鎌倉幕府の出現は、日本人を根本から変えた。今から800年前の1192年に、日本には一大革命が起きた。まったく新しい遺伝子が日本人の体内に生じ、いまだに日本人を支配し続けている。その遺伝子とは「一所懸命」という遺伝子である。これは突然変異的に起こったことではなく、コメが日本列島にもたらされ農耕が始まって以来、千数百年間にわたるコメと水田に対する日本人の思いが結晶したものである。一所懸命とは、自分の所有地に命をかけて所有権を守り通すことだ。
・・・一所懸命にやれば水田の生産量は目に見えて上がる。人間は必ず成果が上がることが分かっていると、じつに勤勉になる。水田というのは手をかければかけるほど地味が肥え、生産量が増大し、品質も向上するものである。
・・・と我々にも大変示唆的な叙述だと思います。」
お手すきの折に味わってみてください。 津田修身拝
☆いただいた、一文を勝手に加工して、自分流に解釈して、考古学者先生に失礼な感じもいたしますが、何もせず何も考えず読み流すよりは、少しくらいはものを考えた足跡が、ブログという形で残り、未来に振り返って見れるような、私になればと素直に思います。 あえて、アンダーラインを入れさせていただいたカ所は、
現在の税制における地主さんの苦労を、非常に感じさせるものがありますね。少なくとも縁のある地主さん家主さんの、一所懸命に応えていけるようになりたいと思います。 現代の成果とは米そのものが中心ではなく、その土地を無駄なく有効に利用して、何らかの収益(プラスを)を上げることだと思います。本来、土地を所有するだけで富はうまれないものであって、その土地が上げ得る収益以上の価格になってしまうと、市場の調整原理機能が働いていずれは、採算があうところまで地価は下がるものだと思います。 そうした厳しい時代ですから、一所懸命とは、自分の所有地に命をかけて所有権を守り通すことだ。と、いえるのではないでしょうか。
失礼いたしました。勝手な解釈に間違い等ありましたら、津田修身不動産鑑定士顧問先生よろしくご指導お願いいたします。感謝。m(_ _)m
追記、そう言えば、「事故米」も話題になっていますねっ。健康を害するするものを出しては、いけないのではと思います。