☆不動産イロハ講座・課外授業2 「鴻池新田会所」へ津田修身不動産鑑定士顧問先生と行ってまいりましたぁ~。(6月17日)
JR大阪環状線の京橋のりかえ、JR学研都市線、鴻池新田駅徒歩5分です。
前回の安中新田会所跡と規模も違い、さらに写真撮影可能です。(^o^)
ついつい、期待してしまいますぅ。
奈良や京都の日本建築物ではないだけに、ある意味新鮮です。
津田顧問の日本建築の解説が素晴らしいんです。本当に好きでこよなく愛しているという感じですから、それがビンビンに伝わってくるんです。
今回は、顧問に投稿いただいた一文にとむすけの写真を添えた構成で、お届けいたしますね。
旧鴻池新田会所をたずねて
いまから300年前(1704年)、世紀の大事業といわれた大和川の付替え工事が行われた結果、旧川床や湖沼跡に大小40もの新田が開発されました。鴻池新田は、このなかで新開池という大きな池のあったあたり(現東大阪市北部)で開墾された新田で、大阪の豪商鴻池家三代目、鴻池善右衛門によって開発されたものです。
鴻池新田会所は、鴻池家による新田経営の拠点として、宝永4年(1707年)に本屋・表長屋・米蔵などの建物が建てられ、その後も、支配人役宅や屋敷蔵・文書蔵・道具蔵などが順次建増しされました。
敷地が広大(16000㎡)なので生駒山を借景とする回遊池泉式の平庭も設けられています。
会所では、小作人からの年貢・肥料代の徴収、耕作地や道路・水路、家屋の維持管理など種々の業務が行われました。
当会所の建物で圧巻は、なんと言っても本屋建物(約450㎡)の土間部分の見上げるような高い広い空間と重量感あふれる梁組みでしょう。圧倒的な迫力で土間に立つ我々に迫ってきます。
また、建物全体としては機能性を第一に考えた骨太な造りになっていることがわかります。細かい細工や化粧材の使用を抑制した質実さが目をひきます。
建築時のとてつもない大梁の架設場面など再現ビデオがあればと思うくらいです。米蔵など蔵壁の厚さとひんやりした感触を味わえたことも収穫ではありました。
当会所は、当初建築物や濠がほぼそのまま現存しており、貴重な文化遺産であるため、敷地は昭和51年に国史跡に指定され、本屋・屋敷蔵・文書蔵・米蔵・道具蔵の5棟が昭和55年に国重要文化財指定されているとのことです。
(参考資料:財団法人東大阪市施設利用サービス協会編集・発行パンフ等。)
どうでしょう。津田顧問の文章と写真が息がぴったりあっているでしょうかぁ~。
顧問の指導は、「温故知新」なんですねぇ~。 奥深いんです。
まだ、とむすけが、詳しく説明できるにいたりませんが、儒教のような感じでしょうかぁ。
ご覧頂きましてありがとうございました。m(_ _)m