☆当フォトログの「報道現場から♪」 「リテラシーは大事」や「情報に迷わされず正しい判断を♪」など、掲載タイトルが50を越え、また一歩進めて、書きなれてきましたので、政治や経済で思うことも書きはじめだしました。
「政治」の世界などもあまり興味はないのですが、情報化社会の特色として、「産業社会の成立のきっかけとなった一連の出来事を産業革命と言うことがあるが、これに対して情報化社会の進展を情報革命と称することもある。」などと、いわれる大変革のさなかにあり、極めて政治経済に影響のある急速な変化なので、それにどう対処して漕ぎ渡っていけばいいのか、自分で物事を正しく判断出来るようになりたいと思うから、こうして記事を書いています。
ブログ記事を書くことによって、おぼろげな自分の考えがまとまり、明確になるのと同時に、記事としてみなさまに「情報発信」をすることが出来る、まさに夢のような時代ですが、それゆえに、今までと違う、○○リテラシーと呼ばれる新しい概念や思想を、どうしても学んでいく必要があることに、気づかせていただいたんですねっ。 それらをリアルに実感させていただいたのが、ITソフト、ITハード顧問先生方のリテラシー講習にあったわけです。
その講習は、ごく簡単に言えばパソコンの使い方指南みたいなものですけれど、「自分で調べて、自分で情報を取捨選択して、自分で物事を判断することのできる情報環境も整備しました、その使い方も徐々になれますよ。さて、とむすけさんは、これらのITリテラシーを使って何をどうしたいですか…」という命題を逆に投げかけられました。
これは困りました。 簡単に当社のホームページを2~3ページ作り、あとはブログをすれば何とか格好がつくので、分かってきてから、徐々に改善していけばいいと安易に思っていましたが、どうもそうではなく、ストレートに夢や希望、志や、目的、目標を明確にする方が大切だ!というんですね。
「でもねぇ。そんなこと言われてもね…。そんなこと考えたことないしねぇ…。」
ことわざにあるように、「案ずるより産むが易し」っていうことも考えられるので、まずはとにかく、勇気をだして一歩を踏み出そうと思ったんですね。
それが、このフォトログです。 とむすけ(私)は、写真撮影を趣味としていますので、心地いい風景写真や風景スナップ写真で、ご覧いただいていますみなさまに、心癒していただけるひとときを、ささやかですが、ご提供させていただけたらなぁ~と思った次第です。これが動機なんですねっ。
仕事柄よくわかるのですが、やっぱり、人は何かお役に立ちたい♪と潜在的に思っているもので、とむすけ(私)もまた、その一人なんです。 連綿と続く、日本人の特有の思想に「謙譲の美徳」があると思うんですが、そうしたことも十二分にふまえつつ、情報化社会の特色を学んでいきたいと思います。
☆何か、新しいことをはじめるときにみなさんはどうされていますか。 やはり、先例、事例を、参考にさせていただきますよね。つまり、理想のモデルです。
このフォトログも何らかの理想のモデルが必要で、その上に、先ほど出てきました「夢や希望、志や、目的、目標を明確にしていくこと」を考えていけば、何とかやっていけるかも知れないと考えました。 フォトログは、その性質上写真と文章で構成され、「フォトエッセイ」という表現形態でもあろうかと思いますので、「フォトエッセイ」の先駆者といわれる方の仕事を、その思想を、少しは学んでおきたいと考えました。
とはいっても、京都まで、写真展を見に行っただけですけれど…。現実にとれる時間の問題もあるんですけれどね。そんな時は欲張らず、何かひとつ学べることがあればそれでいいと考えています。(8月中頃のすごく暑い日でした)
←Wユージンスミス。 特に戦後に発表された写真はものすごく、惹かれるものがありました。 左記のパンフレットに書かれているように、『◎過剰な時間と労力を費やし綿密な取材を重ねることで、対象に迫る、時にはそれを越える普遍性を追求する。 ◎理想は「真実に」より迫る写真、真実を象徴的に明示するイコンとしての写真でした。 ◎古典的絵画の構図や明暗対比を巧みにとりいれ、多重焼き付け、大胆なトリミングを駆使した。 ◎報道写真の位置に止まりながらも主観的な製作と方法論を貫き続けた。 ◎写真家を越える表現者を目指した挑戦と葛藤を読み取ることができます』と、あります。
その当時の歴史的背景から考えると、撮影技術も含めて斬新で最先端をいっているのも確かですし、その力量や追求レベルも、他者の追随を許さない真摯で静かな気迫に満ちています。 撮影技法、プリント技法的には、今では簡単に私たちに手に入るもの(撮影機材やPCや編集ソフト)ばかりですが、好き嫌いは別として、その熱意や思想、精神性は簡単にマネの出来るレベルではありません。写真をしていれば、それは十分に分かりますからね。
←あまりにも有名な、子供がトンネルを抜けていく姿に象徴する、「楽園への歩み」。戦争が終わって、アメリカ国民が明るい未来を描くためのイコンとして、大きな仕事を果たした作品だと思います。
←150点余りの作品が時系列にテーマ(モチーフ)があり展示されていて、最後に「水俣」。この写真は学生の頃、社会科の教科書に掲載されていたのを、はじめて見て衝撃的で、とてもショックな写真でした。(この写真は現在封印され、展示されてはいませんが、別の写真が展示されていました)母のみつめる子供への慈愛の視線を、考え抜かれた構図と光線で、どの写真もそうなのですが、特にこの作品は限りなく美しく昇華されて描かれているように思います。仏の慈悲のまなざしを感じざるを得ない作品です。 また、社会的には公害を、公害隠蔽を告発するイコンとしても、大きな仕事を果たした作品だと思います。
とむすけ(私)がこうした重くつらく悲しいテーマを取材し、フォトログに記事を掲載することはないでしょうが、「真摯に撮影取材し美しく昇華する」ことを…。そんなことできないとは分かっているのですが、気持ちはそうありたい…。そう、心がけていきたいと思います。 Wユージンスミス。本当に偉大な写真家だと思います。
※Wユージンスミス(←詳細が分かりますね。)